「けものフレンズ 吉崎観音コンセプトデザイン展」in広島

「けものフレンズ 吉崎観音コンセプトデザイン展」に行ってきました。

2017年8月24日-9月11日の東京・池袋に続き、西日本では9月22日-10月10日。このようなイベントは大阪での開催となりそうなところ、何とも幸運なことに私が今滞在している広島での開催です。

仕事が休みとなった9月25日の昼にさっそく行ってみました。

滞在先からバスに乗り八丁堀バス停で下車。

何軒ものデパートと大きなアーケードがあり、大通りの真ん中を広島市電の本線が走るここは、市内最大の繁華街の一角です。

会場があるのは、アーケードを入って少し行った場所にある広島PARCO。入口の柱にはこのイベントを告知する大きなイラストがありました。

八丁堀に到着です
アーケードの正面に PARCO が見えます
PARCO入口には看板が

新館2階の会場には、平日でありながらすでに多くの来場者が。 作品の幅広い支持を反映してか、親子連れやカップルが多いようでした。

新館2階の会場に到着
入場料すると缶バッジがもらえました

前半は撮影可能エリアとなっています。

入ってすぐの場所にあるのは作品の世界の景色を描いたパネルで、アニメで新しい動物が登場した時に出てくるのと同じデザインで「ヒト」というテロップが描かれています。

ここは記念撮影スポットになっていて、自分がアニメに登場した場面を撮影できるんですね。

作品内の「ヒト」になって写真を撮ることができます

記念撮影スポットの近くには、吉崎先生の手によるサーバルちゃんの様々なキャラクターデザイン案もありました。

アニメ放送直前にサービス終了となってしまった初代スマホゲーム版に採用されたもの、頭身の高い美少女風のものなど、同じ人が描いたとは思えないほど幅広く様々な案があったようです。

また、作品の舞台であるジャパリパークの構想図もあり、アニメでは描かれなかった他の「ちほー」を含めた全体の配置や、各地の施設、アニメにも出てきたジャパリバスのバリエーションなど、作品の世界が細かく考えられていたことがわかります。

サーバルちゃんのデザイン案です
ジャパリパークの設定画です

ゲートをひとつくぐると、初代ゲーム版に登場したたくさんのフレンズのイラストが。

おなじみの動物から、今まで知らなかった珍しい動物まで、元となった動物の特徴を髪型や服装に取り入れる巧みさに驚かされます。

アニメでサーバルちゃんが言っていたように、鳥は頭に羽根があったり、爬虫類は服にフードがあったりすることのほか、ネコ科同士など分類の近いものは服も似通っているなど、こうやって一気に見ることでいろいろとわかります。

フレンズのイラストが並ぶエリアの入り口
ゲートの右にいるのが案内役のラッキービーストです

その次からは撮影禁止エリア。アニメのコンセプトイラストの展示です。

初期の案では、実際に放送されたアニメ(1期)とはかなり雰囲気が違うシリアスな感じだったこと、アニメで背景に描かれていたさまざまな気になる物体については、作中明かされなかったもののそれぞれ想定されていたストーリーがあったこと、ゲーム版にのみ登場していた要素のうちいくつかは、初期にはアニメでの登場も検討されていたことなど、アニメを観た上で来てみるといろいろと興味深いはずです。

そこを抜けると再び撮影可能エリア。

雑誌の記事やCDのジャケットとして今までに発表されたイラストが展示してある中、ひとつだけ撮影禁止だったのが、新商品となる海洋堂さんの手による精巧なミニチュアでした。

今までに雑誌に掲載されたりCDのジャケットになったイラストが並んでいます

最後は物販コーナー。私はアニメのセリフをちりばめたマグカップを購入。

それほど大きな展示会ではありませんでしたが、けものフレンズの世界についていろいろと新しいことを知ることができた、貴重な体験でした。

せりふのマグカップ

おまけ

この展覧会を観たあとに少し市内観光をしたのですが、その時に乗ったのが広島電鉄白島線の1915号車。いまはなき京都市電から譲渡された古い車両です。

アニメ「けものフレンズ」のたつき監督がその次に送り出したのは、ネット公開作品だったものをセルフリメイクした「ケムリクサ」でしたが、その中に主人公たちの動く家のような存在として登場したのが、これと同型の1904号車でした。

もちろんこの時にはそれを知る由もなく、不思議な偶然です。

たつき監督が「けものフレンズ」の続編に携わらないと明かしたのもこの日の夜でした。

その時に撮った1915号車